不要な命ってこの世にあるのでしょうか?
今日、センターに行ってまず始めに目にしたもの、
それは不要になった飼い犬を縄でつれていたオバサンの姿でした。
犬も異常を察知したのでしょうか、
ブルブル震えていました。
最終室は27頭がひしめき助けをもとめ泣き叫んでいました。
その不要犬はすぐに4号室に入れられました。
不要の犬は他者への譲渡がゆるされていません。
なぜでしょうか。。。
それと、不要の子にはスプレーでしるしをつけます。
赤や青のスプレーを背中に吹きつけてから檻に入れられます。
私は、その場にも偶然立会いました。
その子はおばさんが帰ってしまい、寂しそうな目で「どうして?どうして?」と
こちらに哀しい目で見てきました。
何もできない私は無力です。
「不要犬」という、人間のものさしで決めた命の期限・・・
翌々日には彼らは灰になるのです。逃げようのない事実です。
翌々日にはガス室で苦しみ力尽きる時、
彼らは何を思い何を思い出しながら、
亡くなっていくのでしょうか。
毎日毎日、彼らの冥福を祈っています。
本当に何もできなくて謝ることしかできずに
ごめんね。ごめんね。
今は不要と呼ばれても、
いつか不要犬にも生き延びるチャンスが
与えられるような社会になるよう
仲間たちと、精一杯、がんばっていくね。許してね、人間を。。。
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背中に思い切りバツしるしのスプレーを付けられた子
真っ赤なスプレーに身体中、染まった子
不要とされた命はこの世にいったいいくつあるのでしょうか。。
人間が弱者の命の期限を決めている現実は
あきらかに間違っているし
どんなに理由を述べられても
納得できません。
飼い主は全力で里親探しをしたのでしょうか
そのことがいつも頭をよぎり悔しさでいっぱいになります。
ラストチャンスもなく
「間違いなく殺される」子たち
ついこの間、生を受けて、この地球に生まれた奇跡を
人間によって、苦しみながらなぜ殺されるのでしょう
そもそも犬はドライヤーや騒音に怖がる習性があります
しかし、センター内は大型の換気扇の音がなりやまず、
死へのBOXまで運ばれる間、そしてBOX内でもものすごい音の中に
閉じ込められます。
どれだけの「恐怖」をそこで味わっているのでしょう
そして、直後にガスが充満してきます
犬はもがきながら顔を上へ上へと向けて、呼吸しようと壁をガリガリするそうです
そして力尽きて息絶えるのです
その遺体はベルトコンベアーでガーっと運ばれそのまま焼却
骨の行方は聞いても曖昧な答えでわかりませんでした
知り合った犬がここで死んだのに、骨がどこにあるかわからない、
私は空に向かって祈るだけでした
この子たちがなにをしたのでしょうか
悪いのは「飼い主」のほうではないでしょうか
裁かれるべき立場は持ち込んだ「人間」のほうではないでしょうか
無実の純粋な瞳と心をもつ犬猫が、なぜ処刑されなければならないのでしょうか
人間は自然界を、動物を見下し続けています
いつか倍返しされてもおかしくないと
私は思います
もっとよりよい社会をつくるためには
もっと知恵をしぼって
もっと努力して
そして具体的に
どうしたらいいのでしょうか
啓発活動・ボランティア活動を日々少しずつやっていくしか
道はないのでしょうか。
今わたしたちに出来ることは、
きっと一人一人が口でどんどん伝えていくこと
全国民、一人残らず、現実に起きていることを
知る必要があると私は思うのです
今日は、最終室にいた約30頭の犬たちの瞳が忘れられません。
見捨てて出て行く=殺していることに賛成している
気がしてなりません。
センターで働き処分に携わる方の気持ちも考えてください。
どれだけつらいか・・・
あなただったら死へのボタン、押せますか?
やはり処分数を減らさなければ・・・と思いますよね・・・
「いじめを傍観しているものは、いじめに加担している」
のと同じであり、
「犬の処分を知りながら何もしないで傍観する人間や
持込する人間は、罪の重さが同じ」
だと。
私はそう思います。
皆が楽しく毎日をすごしている時間、
皆が電車・バス・車にのってドライブしている時間
皆がおいしい食事をしあたたかいベッドで寝ている時間
そういう当たり前の日常生活の裏では
常に、死の恐怖におびえ、泣き、苦しんで死んでいっている子が
この日本にもたくさんいることを
みなさん、知ってください。
9割の飼い主は迎えにきません
これが現実でした
どうか、迷子の飼い主さん、センターへは遠いと思いますが、
かならず通いつづけてください
お願いします
お願いします
怯えて震えて楽しい瞳を失った子たちが
たくさんたくさん
冷たい汚れた床の上で
あなたを待っています。
そして犬や猫を「不要」とみなす前に
里親探しを必死にしてください。
飼う= 「一生家族」ということを忘れないでください
頼れるのは飼い主さんしかいないのです。
大事な人に「あなたもう要らないし、、、明日死んでもらうから」と
言われたら、あなたはどう思いますか?
もし、今から持ち込みを考えている人がいたら、
この詩をぜひ声にだして、犬の前で読み上げてください
犬の十戒
My life is likely to last ten to fifteen years.
私の一生は10~15年くらいしかありません。
Any separation from you will painful for me.
ほんのわずかな時間でもあなたと離れていることは辛いのです。
Remember that before you buy me.
私のことを飼う前にどうかそのことを考えてください。
Give me time to understand what you want of me.
私が「あなたが私に望んでいること」を理解できるようになるまで時間が必要です。
Place your trust in me- it's crucial to my Well-being.
私を信頼して下さい・・・・・・それだけで私は幸せです。
Don't be angry at me for long and don't lock me up as punishment.
私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。
You have your work,your entertainment and your friends.
あなたには仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょう。
I have only you.
でも・・・・・・私にはあなただけしかいないのです。
Talk to me sometimes.
時々私に話しかけて下さい。
Even if I don't understand your words, I understand your voice
when it's speaking to me.
たとえあなたの言葉そのものはわからなくても、
私に話しかけているあなたの「声」で 理解しています。
Remember before you hit me that l have teeth that could easily
crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.
私を叩く前に思い出して下さい。私にはあなたの手の骨を簡単に噛み砕くことができる歯があるけれど、私はあなたを噛まないようにしているということを。
Before you scold me for being uncooperative,obstinate or lazy,
ask yourself if something might be bothering me.
私のことを言うことをきかない、頑固だ、怠け者だとしかる前に、私が
そうなる原因が何かないかとあなた自身考えてみて下さい。
Perhaps I'm not getting the right food,or I've been out in the sun
too long or my heart is getting old and weak.
適切な食餌をあげなかったのでは?日中太陽が照りつけている外に長時間放置
していたのかも? 心臓が年をとるにつれて弱ってはいないだろうか?などと。
Take care of me when I get old ; you, too, will grow old.
私が年をとってもどうか世話をして下さい。
あなたもいつか同じように
年をとるのです。
Go with me on difficult journeys.
最期の旅立ちの時には、どうか、そばにいて私を見送ってください。
Never say, "I can't bear to watch it ." or " Let it happen in my absence."
「見ているのがつらいから」とか「私のいないところで逝かせてあげて」
なんて 言わないでほしいのです。
Everything is easier for me if you are there.
あなたがそばにいてくれるだけで、私にはどんなことでも安らかに
受け入れられます。
Remember, I love you.
そして・・・・・・どうか忘れないで下さい。
私があなたを愛していることを。